大和地蔵十福霊場 福智院 地蔵大佛


拝観日:平成24年5月12日

福智院に到着すると、本堂の受付で堂内拝観料400円を払い、また大和地蔵十福のご朱印台帳を渡し、御朱印を頂きました(御朱印代300円)。

堂内に入ると、大きなお地蔵さんが祀られていました。案内の方によると、大和地蔵十福霊場のお地蔵さんの中では最も大きく、像高は2.7m、台座、光背を含める6.7mあるそうです。大きな仏様からは仏の偉大さを感じますね。

鎌倉時代の作ですが、唇には赤い色が残っており、像を一層魅力的にしています。また結跏趺坐、つまり、右足を左足の上に置くのではなく、右足を前に出しており、このような座り方を安座型というそうです。お地蔵さんには、このようなすぐにでも立ち上がって衆生のもとに駆けつけることができる座り方が似合います。

台座は宣字座(せんじざ)と呼ばれるタイプのもので、本来は如来が座るものだそうです。お地蔵さんは地蔵菩薩というように如来ではなく菩薩ですので、普通は宣字座に座りません。しかし、福智院のお地蔵さんは宣字座に座っていますので、それだけ凄いお地蔵さんだということになります。

福智院のお地蔵さんの注目点は光背です。二重円相部には、頂上に不空成就如来(お釈迦様)、左右に三体ずつ合計六体の地蔵菩薩(六地蔵)、左右の最下部に閻魔大王、泰山府君がいらっしゃいます。そして、二重円相部の外側には、お地蔵さんの化仏が隙間なく並べられています。

お地蔵さんの化仏の数は560体だそうです。そして、先ほどの六地蔵、ご本尊のお地蔵さんと合わせて、567体となり、弥勒如来が56億7千万年後に現れるまでの間、お地蔵さんが衆生を救うことを意味しています。

また六地蔵の内、襟元がV字型になっているものがあります。一般に仏像は襟元がU字型ですので、V字型から神仏習合の意味があると考えられているそうです。元興寺の記事でも書きましたが、やはり奈良では、春日社第三殿の神(天児屋根命:あめのこやねのみこと)の本地仏として信仰されたという側面もあるんですね。

堂内の拝観はお寺の方から丁寧に説明して頂き、良いお参りでした。




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